大学受験サロン

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[文系]文系は苦手な数学は勉強しないといけないの?数学との向き合い方・克服法

数学って高校生の苦手な科目の一つですよね。でも数学って個人差がありませんか??

文系と言うと数学弱いイメージがあったり、理系では数学がめっぽう強い人もたまにいたり。

            (quoted from 学研教育総合研究所)

上のグラフからも分かる通り、数学って嫌いNo. 1でもあり、好きNo. 1でもある不思議な教科ですよね〜〜〜本当にミステリアスです。

 

僕が文系と言うこともあり、今回は”文系の数学”をテーマに、文系学生は数学をどのように捉えればいいのか??を解説していきます。ちなみに僕は文系だけど数学は好きです。経済学部で数学も勉強しているくらいです。

 

 

①文系学生が数学が苦手な理由とは

 

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 理系でも数学が苦手と言う人は一定数いますが、文系ではその割合は跳ね上がります。僕の学校でも文系だと数学を諦めている人が結構いました。中にはテストで4点をとってしまう人も・・・なぜ文系は数学に苦手意識を持っているのでしょうか?

 

 ⑴そもそも論理、公式の理解ができない

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  数学は緻密な論理で構成されています(もう頭が痛い方もいますかね・・)。一つの定義から公式が生まれ、公式からまた新たな定義が・・・と芋ずる式に定理を導きます。ここの理解には”論理的思考力”がどうしても必要ですよね。数学が嫌、と言う人は根底の論理が理解できていないんですね。なんでそうなるの?って怒り出す人も見たことがあります。笑

 

 ⑵勉強が成績に反映されにくい

  文系科目である英語、社会とかって勉強量に比例して伸びますよね。英単語や文法を覚えれば文章が読めます。日本史の単語を暗記すれば、定期テストで九割なんて楽に取れるようになりますよね。国語は・・・まあ微妙ですが、古文や漢文なんかは英語や社会とおんなじような感覚で伸ばせますよね。

 ところが数学って、公式を覚えただけで点数が伸びるわけではありませんよね。見たことのない問題を見て、どんな感じで解くかをイメージして、公式を利用して、ミスをしないように注意して計算して・・・って感じでようやく答えが出ます。これだけのプロセスを辿る必要があるので、単なる暗記でできるものではないです。社会の真逆のようなイメージがあります。

 頑張ったのに結果が出ない。どうやったらそんな解法が思いつくのか分からない。もはや才能なんじゃ??とか思うようになっちゃいます。苦手な人がせっかく頑張ったのに赤点なんて取ってたら、また苦手になってしまいます。負の連鎖です。

 ⑶周りに苦手な人が多い

 

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 周囲の環境って大事だと思うんです。文系クラスに分けられると、結構数学苦手な人が多いですから、自分が苦手意識を持っていて克服しないといけないのに「あ、このクラスでは数学の点そこまで低い部類じゃないし、できなくても当たり前か」と思ってしまうケースが多いです。一年生の頃はちゃんとしていたのに・・・なんて子も見てきました。

 

②文系学生の数学との向き合い方

 苦手な数学への向き合い方として、大きく二つに分けることができます。

 

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 A 数学から逃げてしまう

 B 数学の苦手意識を払拭する。足を引っ張らないレベルには持っていく

 

 まるで真逆の道ですね。どちらを取るにしてもありかな、と思っています。ただ一度決めたらその道を進んでいくことが重要です。ぶれている暇はありません。

 

 A 数学から逃げてしまう

  ”逃げる”と言う表現は聞こえが悪いですが、立派な戦術だと僕は思っています。

  具体的には”志望校を私立に絞る”と言うことですね。ご存知の通り、私立文系の場合は数学が必須になることはほとんどありません。必須な大学があったら教えて欲しいくらいです。

  数学から逃げる(私大に絞る)メリットは大きく二つだと思っています。

     1 苦手科目とおさらばできる

     2 得意科目に絞って勉強できるからモチベーションが維持できる

  人間、生きる時間は限られているから苦手なことに付き合っている暇はありません。逃げるは恥だが役に立ちます。数学をやめてしまえば一気に悩み解決です!更に数学に苦しむ時間を英語や社会にかけていけば、、、早稲田、慶應といった超難関私立大学には言うことも可能です!

  ぶっちゃけ早慶ってむずいって言われていますけど、早い時期から3科目に絞って必死にやればなんとかなるのでは?と思っています。僕自身は早稲田をセンター利用で突破したので説得力はないですが・・・

  話はズレますが早慶なんかに入りさえすれば就職は有利と言われていますし、下手したら旧帝大をも超えるポテンシャルを持っているので割とおすすめですよ笑

  Bについては具体的な克服方法を次に記入していきます。

③具体的な数学の克服のコツ

 ではBを選んだ方、数学に立ち向かうことを決意した方向けに、僕なりの数学の勉強法を書いていきます。僕自身は東大実践模試(東大入試に近い難易度の模試)で数学77/80をとったことがあります(全国10番くらいでした)。

 数学の克服って勿論演習量とか、参考書とかで解決できるものですが、僕は”勉強の順番”が大切だと思っています。先ほど話した通り、数学は連鎖的に論理が展開されているのでこちらも根底の部分から順に理論を学んでいかなければなりませんよね。具体的には、

 

 ”定義・公式の理解(公式の導き方も)→定義から派生している定理や公式を更に理解する→簡単な演習問題で問題になれる→入試レベルの問題に挑戦してみる”

 

こんな感じです。具体的な参考書なんかも別のサイトで紹介していこうと考えています。今回はとりあえず説明だけにしておきます。

⑴定義、公式の確認

 これが最重要です。出発点である基礎を疎かにしたまま進んでもどこかで必ずつまずきます。最初のうちは問題を解いている感覚もなく、もどかしい思いをすることになるかもしれませんが、数学を克服するにはこれしかありません。

⑵派生した定理や公式を理解する

 え、⑴と同じなのでは?と思った方もいるかもしれませんがちょっと違います。ただ定義を覚えるのではなく、前にならった定義から新たな公式、定理を導くと言うプロセスが入っています。三角関数の二倍角の公式は三角関数の加法定理から来ているのですが、これは加法定理を理解した上で式変形をして導いていますね。なので必ず公式を導けるようにしておきましょう。単なる暗記ではダメです。応用問題は本質の理解がないと解けません。

⑶簡単な演習問題で練習

 ここで注意してほしいことは”簡単な”問題を解くと言うことです。そもそも数学が苦手な人は”まず理解できないし、頑張っても点数が取れない”から苦手なんでしたよね。公式を理解したからっと言ってすぐに難しい問題にトライして解けなかったら・・・一層苦手になる可能性があります。ここは自信をつける意味も込めて、公式に確認や使い方を学ぶ程度の”軽めの”演習でいいと思っています。

⑷実践問題を解いてみる

 簡単な問題で公式や定理の使い方がイメージできたらいよいよ実践です。大学入試の過去問や参考書を利用して挑戦してみましょう。この時意識してほしいのは”解けなくてもいい。むしろ解けなくて当たり前と思う”ことです。いきなり解けたらもともと数学で苦労することはありません。最終的に達するレベルを把握できればいいかな、と思っています。時間をかけすぎないで、答えをみてしまうのもありだと思っています。つまずいたらまた公式の確認からやればいいだけ。落ち込まずにトライ&エラーです! 

④人生で数学は必要!!

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 ではAの選択肢を取って、無事私立に合格したからといって、もう数学はしなくてもいいのでしょうか??答えはノーです。人生では数学が必要になります。大学のレベルで言うと、小学部、経済学部なんかは数学が必須になっていることが多いですし、大人になると(数学というよりは算数ですが)資金管理、税金の納入、資産運用など計算が必要になってくる場面があります。ある程度の論理的思考力はつけておくべきでしょう。それが身に付く一番いい方法が数学なのかな、と言う気もしています。